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7. 子供の眼鏡選びで気を付けること

今回は子供の眼鏡を選ぶときのポイントをお話させていただきたいと思います。

お子様が近視と言われ眼鏡をつくるときにやや強めの眼鏡だと眼に悪いのでちょっと弱めの眼鏡がいいですよと説明を受け、なんとなくそうなのかなと思われたことないでしょうか。子供の眼鏡作りのときだけではありません、大人になってからも言われたことがあるのではないでしょうか。

眼鏡を作るときはもちろん眼鏡屋さんで検査を受け、相談して好きなフレーム・レンズを選ばれると思います。大人の場合は極端な話多少レンズがきつくても、もしは弱くても大きな問題はありません。

ただし、お子様の眼鏡を購入する場合はいくつか注意が必要で、特に現在は近視抑制につながる眼鏡の処方のポイントがありますのでそれに関してお話させて頂きます。というのも眼鏡屋さん自体、小児の眼鏡の処方で理解していないことがあるので、眼鏡を作るときはこういったことを気にしてみてくださいという話です。

さて、眼鏡を作る際にレンズの強さを決めます。低矯正といいまして例えばしっかりレンズを合わせれば1.5みえるのに、あえて0.8~1.0ぐらいに留めておく場合のことなどです。一般的に日常生活では0.8以上の視力があれば生活には問題ないといわれておりますから、強めのレンズ、すなわち過矯正に作ることは昔から言われている通り眼に悪く近視を進行させる原因になりますから論外としまして弱めに作るのなら大丈夫だとこういう説明受けたことないでしょうか。確かに昔は日本でもいわゆる低矯正眼鏡が近視の抑制につながるというデータがあったようで、そのような事が今でも言われているのかもしれません。

もちろん過矯正につくるよりはいいのですが、ここでは昔良いと言われたようにやや弱めの低矯正に作るのか、もしくは1.5みえるのならそれに合わせて眼鏡を作る完全矯正という言葉があって完全矯正眼鏡がいいのか。どちらがいいのかということが再度検討されていまして、最近の研究だと昔の研究結果と異なった結論が出てきており、完全矯正の眼鏡がよいといわれているのですね。なぜでしょうか。

これは遠方視のボケ理論が言われております。簡単に言いますと、遠くの景色をみてボケてみえるとその画像をみようとして眼球が伸びるということが分かりました。眼球が伸びるということは近視が進むということと同じことです。そのため遠くの景色をみえる遠方視力をしっかり網膜にピントを合わせみえるようにしておく必要があると考えられています。

(青線は完全矯正眼鏡を使用し、網膜にピントが合っている状態です。赤線は低矯正の眼鏡で網膜の手前でピントが出来ている状態です。低矯正の状態だと青丸から網膜までの差がトリガーとなって近視が進行すると言われています。これを遠方視のボケ理論といいます。)

こういった理由で完全矯正眼鏡がもっともいいと現段階では言われております。中には完全矯正眼鏡は度がきつくてなかなか合わないという方もおられるかもしれません。そういった場合は完全矯正に近い少し度を落としたレンズにするなど方法がありますし、二重焦点眼鏡といいまして簡単にいうと遠近両用の眼鏡ですが、こういった眼鏡も近視の抑制になったといわれておりますのでそういった眼鏡を試してみるのも手かもしれません。

またレンズ選びでも色々なポイントがあります。ブルーライトカットといって通常のレンズよりグレードアップして購入されている場合があると思います。今だと眼鏡屋さんによっては標準装備でブルーライトカットのレンズが組み込まれているところもあるようですが、実はブルーライトをカットしてしまうと以前お話したバイオレットライトという近視抑制に有効な光までカットしてしまうのです。

何を隠そうブルーライト(380~500nm)の波長の一部にバイオレットライト(360~400nm)が含まれているのです。

そういうわけでバイオレットライトという近視抑制に有益な光を受けるために近視の進む小児の間には積極的にブルーライトカットの眼鏡をするのはよくないといわれております。そもそもブルーライトが眼に悪影響があるという誤解があるようですが、現時点でははっきりした根拠はないんです。そもそもブルーライトはメラトニンという体内時計を整えるためのホルモンを調節する効果があると言われており、外に出れば太陽から浴びる自然の光です。よくいうブルーベリーが眼によいという根拠のないうわさが広まっているのと同じようにブルーライトに関して誤解が広がっているなと感じます。もちろん大人になればブルーライト含んだ紫外線をカットすることは白内障や翼状片といいまして眼に悪影響を及ぼす原因になりますので、ブルーライトカットのようなレンズを選んでもいいかもしれません。大人になってからで十分なんです。いくつか眼鏡選びでポイントを話させて頂きましたのでまとめます。

まず
①近視進行抑制のために完全矯正眼鏡を選びましょう

②慣れることができるのなら二重焦点眼鏡、遠近両用メガネに挑戦してみましょう

③成人になるまではブルーライトカットをするのはやめましょう

ということになります。眼鏡の量販店ではなかなか小児の眼鏡処方のポイントを知らないところもあると思いますので、こういった点に注意してみてください。


(2021. 2.3)

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