加齢黄斑変性
加齢により物が歪んで見えてしまう病気です
加齢黄斑変性とは、物を見る時に重要な役割である黄斑という網膜の中心に位置する組織が、加齢によりダメージを受けて変化することで視力が低下してしまう病気です。
加齢と共にゆっくりと進行していく萎縮型と、新生血管により黄斑がダメージを受けてしまう滲出型があります。
早期に発見することで治療後の見えない部分を最小限に抑えることができますので、日ごろから物が歪んで見えないかチェックし、少しでも異変を感じましたらお気軽にご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 物が歪んで見える
- 中心が見づらい
- 視界の真ん中がグレーがかって見える
- 視力が低下してきた
など
治療方法
生活習慣の改善アドバイス
加齢黄斑変性の予防や進行を抑えるためには、禁煙や食生活など生活習慣の改善が大切です。
喫煙している人は、していない人に比べ約4倍発症しやすいという研究結果もあります。
また、食生活の改善により進行を防ぐことができますので、生活習慣改善のアドバイスを行います。
サプリメント
ビタミンCやビタミンE、β-カロテンと、亜鉛を一緒に取ることで加齢黄斑変性症の進行が抑制できることが分かっています。
食事療法だけでは推奨レベルまでの栄養素を摂取できない人はサプリメントにより補います。
硝子体内注射(抗VEGF薬治療)
視力が低下する元となる黄斑浮遊は網膜の下におこる新生血管の増殖や、網膜内の毛細血管から漏れ出す血液によって引き起こされます。
その原因となる物質(VEGF)の働きを抑える薬を注射することによって改善を図ります。
レーザー治療
加齢黄斑変性の原因である新生血管をレーザーにより焼きつぶす治療です。
病気の進行をとめる効果が高い治療ですが、どんな場合にも適用できるわけではなく、新生血管と黄斑がすこし離れた場所にあるなどの条件が必要になります。