糖尿病網膜症について
内科医と連携をとり治療に
あたります
糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因により目の奥の網膜がダメージを受けて視力が低下してしまう病気で、糖尿病の三大合併症といわれています。
網膜はカメラで言うとフィルムの役割をしており、網膜への血液の流れが悪くなることで酸素や栄養素が不足し、発症します。
糖尿病網膜症が進行してしまった場合、硝子体で大出血が起こり、最悪の場合、失明してしまう場合もあります。
糖尿病網膜症の適切な治療には、内科医との連携が必要ですので連携を取り治療を行っていきます。
こんな場合はご相談ください
- 物が歪んで見える
- 視力が低下した
- 視界に黒い影のようなものが見える
- 糖尿病と言われている
など
治療方法
血糖値のコントロール
糖尿病網膜症は完治させることができないため、血糖値（血液中の糖分量）をコントロールして症状の悪化を防ぐことが主な治療となります。
食事療法、運動療法、薬物療法などにより血糖値をコントロールしていきます。
レーザー治療
症状が進行した糖尿病網膜症の中期では、新生血管の発生を防ぐためにレーザーにより眼底を焼く「レーザー光凝固」を行います。
レーザー治療で視力が回復することはありませんが、糖尿病網膜症の進行を防ぐことはできます。
硝子体内注射（抗VEGF薬治療）
視力が低下する元となる黄斑浮遊は網膜の下におこる新生血管の増殖や、網膜内の毛細血管から漏れ出す血液によって引き起こされます。
その原因となる物質(VEGF)の働きを抑える薬を注射することによって改善を図ります。