適切な眼圧の値は?
眼圧の正常値は10~21mmHgです。
緑内障と聞くと、眼圧が高いイメージがあるかもしれませんが、日本人は眼圧が正常値であるにもかかわらず緑内障となる「正常眼圧緑内障」が多いです。
そのため健康診断などで眼圧だけ調べて正常値内だから私は緑内障ではないとは診断できませんので注意が必要です。
緑内障と診断されてまず行われる事は治療前のデータをきちんと把握する事です。
目標とする眼圧(目薬をさしたあとの眼圧)は治療前の眼圧の状態や視野障害の程度によって異なります。
当院では無治療時の眼圧を確認するために治療前に眼圧を何度か測定しています。眼圧は1日の中でも6mmHgぐらい変動(日内変動)し、冬は高いことが多く(季節変動)、さらに体位(体位変動)など色々な要因で変動するので、一度測ったぐらいでは、その方の無治療の眼圧の状態は分かりません。
緑内障は一旦治療が開始すると生涯治療を継続しなくてはなりません。正常眼圧緑内障を対象とした大規模研究では,もとの眼圧から30%の眼圧下降が視野保持のために有効であることが証明されています。
治療前の眼圧の状態をきちんと把握せずいきなり治療が開始されると、本当に眼圧が下がっているのか、その眼圧の値で良いのか分かりません。また薬物の継続や追加、変更を決定する際に重要な根拠になります。
そのために無治療時の眼圧を把握することがとても大切です。